担当者が語るソリューション

LED光源にスマートフォンをかざすと情報が得られる「光ID」

体験イベント「ヒカリで銀ぶら」や「東急田園都市線・大井町線二子玉川駅」での広告活用試行を通じて、スマートフォンとデジタルサイネージや自照式看板との情報連携サービスの提供を開始する「光ID」にフォーカス。(2016年 4月にサービス提供開始予定)

「光ID」技術でデジタルサイネージやLED看板とスマートフォンの情報連携を実現

まずは「光ID」について教えてください。
川合:「光ID」とは可視光通信技術を発展させた技術で、LEDを高速点滅させることでさまざまな情報を送ることが可能となっています。LED照明や看板などを送信機器として用い、スマートフォン搭載のイメージセンサーと専用アプリを用いて受信を行います。スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールするだけで、デジタルサイネージやLED照明などの「光ID」発信機器の間での送受信が可能になります。
◆「光ID」技術について

従来のQRコードのような技術でしょうか。
川合:はい。しかしながら、QRコードやARマーカーなどの画像読み取り方式とは異なり、受信時に読み取りの位置合わせをしたり、複雑な画像を認識処理したりする必要がありません。「光ID」送信機から離れた場所でも、スマートフォンのカメラをLED光源にかざすだけで「光ID」を受信することができます。

また、QRコードなどを使う場合、広告媒体や展示空間等のデザイン性が損なわれてしまうといった課題がありましたが、「光ID」は目に見えない光の点滅の中にIDを入れていますので、ブランドショップのショーウィンドウのようなお洒落な空間でも活用しやすくなっています。

パナソニック システムネットワークス株式会社
システムソリューションズジャパンカンパニー
ビジネスイノベーション部
部長 川合 啓民
「光ID」技術の概要
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どのような特徴があるのでしょうか。
川合:大きく3つの特徴があります。一つめは直感的であること。光源は街中でも目立つため、そこにスマートフォンを向けるという所作は非常に直感的です。

二つめは、混雑環境に強いこと。QRコードの場合、読み取りコードの前に人が立っていたり物があって遮られていると読み取ることができませんが、「光ID」では看板全体からIDが発信されているので、看板の光が一定面積以上で見えていれば、どこにスマートフォンをかざしても読み取ることができます。Bluetoothや超音波などを用いた情報送信方式のように、電波干渉や音波干渉を考慮する必要もありません。

三つめは受信速度の速さで、0.2~0.3秒で読み取ることが可能です。「光ID」の受信にはスマートフォンのイメージセンサーを利用します。取得した画像をブロック単位に分けて情報を読み取っているため、スマートフォンの動画撮影スピードを超える速さで、情報の読み取りが可能となっています。

事業化の構想について 教えてください。
川合:本技術を活用するためのプラットフォームサービスを2016年4月から提供いたします。具体的には、「光ID」受信用アプリケーションソフトの提供、コンテンツリンク(情報連携)サービス、オリジナルソフトウェア開発事業者用の光ID連携モジュール(開発ツール)の提供です。
これらは、光IDの各種送信機とスマートフォンとの情報連携を実現するための基本サービスです。 このサービスPFの上位レイヤにて、デジタルサイネージを用いたOOHの高度化や、流通業界におけるオムニチャネルソリューションとしての活用をご提案していきたいと考えております。

クリスマスシーズンの銀座通りで「ヒカリで銀ぶら」イベントを実施

12月19日~20日に銀座で開催されるイベント「ヒカリで銀ぶら」はどのような内容でしょうか。
川合:クリスマス・イルミネーションで彩られる12月の銀座の街のそぞろ歩きを楽しんでいただく企画「ヒカリで銀ぶら」と題しまして、一般社団法人銀座通連合会様の主催イベントとして、実施いただくことになりました。

iPhone※にApp Storeから専用アプリ「ヒカリで銀ぶらアプリ」をダウンロードしていただき、中央通り沿いの13店舗のショーウィンドウや店内に設置している「光るギフトBOX」にiPhoneをかざしていただくと、各店舗のクーポンや特典情報が取得でき、それらを店舗で提示することで、プレゼントがもらえたりサービスが受けられたりするというイベントです。
また、店舗のクーポンで1ポイント、現在、銀座で開始中の「ギンザ・イルミネーション2015ヒカリミチ」の3ヶ所のライトボックスにかざしていただくと各1ポイント、さらに運よく設置店舗に出現したサンタクロースに出会い「光るプレゼントBAG」にかざすことができれば3ポイント取得となり、合計5ポイント以上取得した方は、パナソニック提供の商品が当たる「ヒカリ抽選会」にもご参加いただけます。

歴史ある専門店とブランドショップがひしめく銀座は、伝統を重んじながらも新しいものを取り入れ、食や文化、情報など、銀座らしいトレンドを発信し続けている街です。
今回の新技術を用いたイベントは、2020年以降を見据えて銀座のブランド力向上を目的とした街の取り組みの一環として、主催である銀座通連合会様に受け入れていただき、開催の運びとなりました。

2日間のイベントではありますが、多くの皆様に、「光ID」による新しい体験と銀座の街のそぞろ歩きを楽しんでいただければと思います。
(※動作対象機種:iPhone 5s 及び iPhone 6,6 plus,6s,6s PlusのiOS 8以降の端末)

2015年12月19日(土)~20日(日)に銀座で開催される「ヒカリで銀ぶら」
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「ヒカリで銀ぶら」会場に設置された「光ID」を用いた「光るギフトBOX」にiPhoneをかざすとクーポンが取得できる
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・イベント「ヒカリで銀ぶら」参加店舗
ハツコ エンドウ ウェディングス銀座店、ハートマン銀座、松屋銀座、銀座三越、和光、天賞堂、東京鳩居堂、銀座ワシントン、文明堂 銀座五丁目店、EXITMELSA、SHISEIDO THE GINZA、資生堂パーラー銀座本店ショップ、TOKYO GAZOO Racing※
(※TOKYO GAZOO Racingは東京地下鉄株式会社の協力のもと、本取り組みにご協力参加いただくイベントショップです)



2016年1月に実施される東京急行電鉄株式会社様との実証実験についてもお聞かせください。
川合:こちらは東急田園都市線・大井町線二子玉川駅で実施されます。「光ID」を広告事業として活用するのは国内初の試みです。東急電鉄様所有の広告看板に「光ID」送信機を試行設置し、実際にクライアント社様に広告をご出稿いただいて実証実験を行います。駅の乗降客が、広告にスマートフォンをかざすとすぐに情報を入手ができる。続きはWebで・・・という詳細情報提供の手段を直感的、かつ簡単に行えるユーザーエクスペリエンスがどこまで受け入れられるのか? そんな検証が出来れば良いと思っております。

◆東急電鉄株式会社様 プレスリリース

活躍の場が広がっていく「光ID」の未来を語る川合

ますます活躍の場が広がっていく「光ID」ですが、最後に今後の展開をお聞かせ下さい。
川合:一般のお客様がより詳しい情報や関連する情報を知りたいと思うような場所が「光ID」の活用場所になると想像しております。具体的には、空港や駅など公共交通機関のターミナル、大型の商業施設、博物館などの展示施設、また、これらの場所に設置される広告メディアなどのでの活用が広がっていけば良いと願っています。
そのためにはパナソニックとしての各業界のお客様にご提案させていただくのと合わせて、この「光ID」を活用したシステム提案、サービス提案を一緒に拡大していただけるビジネスパートナーを募っていくことも必要だと思っています。街の至る所で、光の中にメッセージが埋め込まれている…そんな世の中になるように「光ID」を拡げていきたいと思っています。


◆関連サイト
「光ID」技術を用いた情報連携サービスの事業を開始

※掲載内容は発表時のものです。組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。