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食欲をそそる色と抑える色 カラー

大人の知的好奇心を満たす〝エスピースタイル〟
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涼しく過ごしやすい気候になり、多くの食材が旬を迎える秋は、まさに「食欲の秋」。美味しいものをたくさん食べて幸せな人もいれば、食べ過ぎて困っている人もいるかもしれません。そこで今回は食欲に影響を与える色についてご紹介します。

食欲をそそる色はオレンジ

食欲をそそる色は、一般的に赤、オレンジ、黄といった暖色系です。暖色系の色は自律神経を刺激して消化作用を助ける効果があり、なかでもオレンジが食欲促進の代表的なカラーです。右図は“食欲の秋”のイメージカラーを示したものですが、やはり暖色系を用いて「おいしさ」「味わい」を表現しています。深い赤や茶、そしてオレンジがキーカラーとなって構成されています。オレンジは食べ物に多い色で、色名そのものも果実の色からとったものですし、ビタミンやおいしさを連想させます。身体に与える作用という点でも、色のイメージという点でも、食と暖色系の色は強い結びつきがあるのです。それをふまえて、ロゴマークに暖色を採用している外食店も多いよう。私たちが活用する際には、食材の色やダイニングの色として取り入れてみたり、暖かみのある電球色の照明を使うのもおすすめです。

「食欲の秋」のイメージカラー
秋らしい深みのある色合いで、食欲を刺激する暖色系が中心。柿やかぼちゃのオレンジ、栗やきのこの茶、さつま芋やぶどうの赤紫など、秋の食べ物を連想させる色で「食欲の秋」を表現しています。※クリックで拡大

※図表は(株)日本カラーデザイン研究所 編・著「配色歳時記」(講談社)を参照

食欲を抑える色は青

逆に、食欲を抑えたい場合には、寒色系の中でも青が効果的です。青は鎮静効果が高く、食欲などの衝動を抑えてくれる効果があります。また私たちは、青い食べ物には違和感を覚える傾向にあります。自然の食べ物には鮮やかな青はあまり存在しないため馴染みがなく、毒やカビを連想させるというのも理由のようです。これを利用して、視界が全部青く見える“青色めがね”を用いたダイエットも一時期ブームになりました。青みがかった蛍光灯のような照明も食欲を減退させます。もっと手軽に青いお皿を使う、という方法もありますが、実は注意点も。日本家政学会誌に発表された論文(2009年)によると、青い皿が食欲に与える影響は料理との相性や青の割合によって異なるそう。和食は青い皿とも比較的相性が良く、ほどよい青は色の対比効果で料理を美味しそうに見せる可能性があります。

健康や身体のことを考えると、食欲旺盛すぎるのは少し困りものですが、身近な色の効果を知って、実りの秋を存分に楽しめるといいですね。

食欲減退の青は使い方次第
見慣れない青い食べ物は美味しそうに見えません。ただし、ほどよく青が使われたお皿だと料理を引き立てる効果が。青は冷たさを感じさせるので、刺身や冷や奴などの和食と特に相性が良いです。※クリックで拡大