コラム | COLUMN
「一緒にいると楽しい人、疲れる人」 有川真由美 著

ビジネスの成功は心身の健康から。
心と体は深く結びつき、互いに支え合いながら、時に思いもよらないパワーを生み出します。
このコラムでは、しなやかな体と強い心を手に入れるためのオススメ本をご紹介します。今回はこちら…

負けないカラダ〜Toughnessを手に入れる本 第63回

「一緒にいると楽しい人、疲れる人」
有川真由美 著

PHP研究所 / 1,200円 税別

2018-07-23

会話がはずむ人、なぜか気持ちのいい人……。誰もが一緒にいたくなる“魅力ある人”の行動と心の動きを解き明かす。

行動のクセを分析


ストレスの多い現代社会。その要因のひとつとなっているのは人間関係でしょう。

この本は、漠然と感じる「一緒にいて楽しい人」の理由を分析し、そうなるためにはどうすればよいかを探っていく指南書です。

「一緒にいて楽しい人」だけでなく、「一緒にいると疲れしまう人」についても解明しながら、その対処方も紹介しています。

「会話がはずむ人になる」「気持ちのいい人になる心と行動のクセ」「疲れる人はどんな人?」「気にしない人になる心と行動のクセ」など、7つの章で構成されています。

各章の中は2ページずつ読み切りの項目に分かれていて「あの人と話すと楽しいと感じるのは、こういうことなのか」とか「自分もこんな行動しているんじゃないか」など、気になる項目をチェックすることで、自分と相手の行動パターンについて客観的に見つめ直すことができます。

どんなときも不機嫌にならない人


仕事でもプライベートでも「また会いたいな」と思うのは、「いつ会っても気持ちのいい人」です。

教育学者の齋藤孝氏が、「常に上機嫌でいること」の大切について記した本を読んだことがありますが、本書にも同様のことが書かれていました。

第2章「気持ちのいい人になる心と行動のクセ」の中にある「気持ちのいい人は、不機嫌にならない」という項目では、著者が一緒に旅をしたい人のたったひとつの条件として「アクシデントに不機嫌にならない人」をあげています。

予定していないことが起こりうるのが旅。これは実にわかりやすいたとえで、自分自身の行動を省みるのにも最適です。

第3章「疲れる人はどんな人?」には、一緒の仕事をしたり、プライベートの時間をすごしたりするのが苦痛になってしまうような人の行動パターンが記されています。

「気分屋さん」「自慢がすぎる人」「立場によって態度を変える人」「愚痴ばかりいう人「思いこみのはげしい人」「拗ねる人」……。

そうした行動パターンを持つ人に対してどのように接したらよいか、どう受け流したらよいかなどもユーモアを交えて書かれています。

忙しいと言わない人は魅力的


ほかにも、印象的な項目をいくつかご紹介します。

たとえば、誰もが一緒にいて楽しい人の中に「気にしない人」がありました。凝り固まらず、人にも自分にも良い意味でゆるやかな人です。

第5章「魅力的な人には、わけがある」では、「忙しいと言わない人」という項目があります。本来は忙しいはずなのに、いつ会っても涼しそうな顔をしている人がいますよね。とても憧れますが、実際に自分がそうなるのはなかなか難しいもの。心の余裕を現しているといえます。

人間の行動パターンを一歩ひいた目でみることの大切さと、毎日を笑顔で送るためのヒントをまとめた一冊。無意識の裏側を垣間見ることできます。

(編集部)