コラム | COLUMN
40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心

ビジネスの成功は心身の健康から。
心と体は深く結びつき、互いに支え合いながら、時に思いもよらないパワーを生み出します。
このコラムでは、しなやかな体と強い心を手に入れるためのオススメ本をご紹介します。今回はこちら…

負けないカラダ〜Toughnessを手に入れる本 第57回

「40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方」
 葛西紀明 著

東洋経済新報社 / 1,300円 税別

2018-01-22

スキージャンプのレジェンド、葛西選手がこれまで明かさなかった究極のメソッド。40歳以降の人生を変える30の秘密とは……。

45歳でもベストな状態を維持


45歳にして8回目のオリンピック出場を決めたスキージャンプ選手の葛西紀明さん。

長年に渡り、第一線で競技生活を続けている葛西選手は「レジェンド」と呼ばれています。そんな葛西選手が年齢を味方にするために行っていることをまとめたのが本書です。

競技生活を続ける中、30代後半から新たなピークをつくり、41歳のソチオリンピックで、過去最高の成績である銀メダルを獲得。団体戦でも3位に入賞し、2つのメダルを獲得しています。

21歳でのぞんだ2度目のリレハンメルオリンピックで、団体戦の銀メダルを獲得してはいたものの、このとき初めて個人を手にしました。

25歳での長野オリンピック、29歳のソルトレークシティオリンピック、33歳のトリノオリンピックと、いずれも過酷なトレーニングを積んで、万全な状態でのぞんだはずでしたが、成績はふるわないままでした。

しかし37歳で迎えたバンクーバーオリンピックで、はじめて納得のジャンプをすることができたといいます。メダルこそ獲得できませんでしたが、「がむしゃらにやるだけでは、どうにもならない」ことに気づいたのがこのときです。

そして41歳の銀メダルの後、現在にいたるまで、心身ともにベストな状態を維持し続けています。

「疲れない体」をつくるには?


仕事でも競技でも、最高のパフォーマンスを行えなくなる原因は、ケガや病気の次に「疲れ」です。40代を過ぎると疲れを感じやすくなり、この疲れが慢性的になってくると、「衰え」につながると葛西選手は考えています。

そのために最もすべきことは「代謝を上げること」。

年齢とともに増える不調の多くは、代謝の低下が原因しています。

代謝を上げるためには「体幹を鍛えて姿勢を整える」ことが必要だといいます。体幹が弱くなる→姿勢が悪くなる→代謝が落ちる、という悪循環が生まれやすいため、それを阻止して好循環に切り替えていきます。

具体的なトレーニング方法として、ここでは「寝る前3分でできる!体幹トレーニング」が登場します。

このトレーニングの優れているとことは、ベッドや布団の上でできるところ。
詳しくは本書をご覧いただきたいのですが、簡単に説明すると、仰向けに寝て両膝を立て、おへその1センチ下に力をいれて、ゆっくりと上半身を起こして、キープするというもの。再び、もとの姿勢に戻します。

無理しないランニング


また代謝を上げる方法として、1日10分のランニングをすすめています。

ランニングはフィジカル面だけでなく、メンタル面にも効果があります。続けるコツは目標設定を高くしすぎないこと。最初は10分で始め、最大でも30分以内にするとよいそうです。

また、途中で歩いても構いません。義務感にかられると継続しなくなるので、やらない日も決めます。

葛西選手も、若い頃はランニングを日課にしていましたが、年齢とともに頻度と距離も変わってきたそうです。

筋肉の70%を占める下半身を強化


全身の筋肉の70%を占める下半身はとくに重要です。

柔軟性を高めるため、内転筋、大腿四頭筋、ハムストリングスのストレッチを行います。

さらに、週に1回(多くて2回)行うとよい下半身強化トレーニングも紹介しています。ひとつは「スキージャンプスクワット」、もうひとつは「テレマークスクワット」と、いずれもスキーのフォームをベースにしたトレーニングです。

ほかに、睡眠の質の高め方や、10日に一回のサウナで汗をかく、太らない食事や食べ方、脳を休めて強いメンタルを手に入れる、といったメソッドも登場します。

簡単に実践でき、しかも効率のよいアプローチだけを集めた一冊。

年末年始のご馳走で体重増加が気になっている方や、最近疲れやすくなったと感じている方に、ぜひおすすめしたい本です。

(編集部)