コラム | COLUMN

ビジネスの成功は心身の健康から。
心と体は深く結びつき、互いに支え合いながら、時に思いもよらないパワーを生み出します。
このコラムでは、しなやかな体と強い心を手に入れるためのオススメ本をご紹介します。今回はこちら…

負けないカラダ〜Toughnessを手に入れる本 第38回

「1日3回で、ねこ背がよくなる「姿勢の魔法」シャキーン!」佃 隆 著

廣済堂出版 / 800円 税別

2016-06-20

姿勢が崩れやすい現代生活。うつくしい姿勢を手に入れて、身体を心を整える。

姿勢が悪い人が増えている


今回ご紹介するのは、姿勢と健康の研究を重ねてきたカイロプラティックの専門家が記した姿勢をよくするための本。

著者の佃氏はこれまでにのべ7万人の患者さんを治療し、600回以上の姿勢教室を開講。学術論文の執筆や講演、メディアインタビューなど、さまざまな活動をしながら、姿勢の大切さを広めています。

スマートフォンを使う時間が長くなっている現代人は、仕事でのパソコン作業なども重なり、姿勢が悪くなる要因をたくさん抱えているといいます。近年、「ねこ背」の人が増え、さまざまな体調不良の引き金にもなってきています。

とはいうものの、「姿勢をよくしたい」と思ってはいても、実際にはなかなか直せないもの。本書では、どうすれば姿勢をよくすることができるか、そのメソッドが紹介されています。

自分の姿勢を鏡でチェック


まず、鏡で自分の横から見た姿勢をチェックし、カメラで自撮りしてみます。自分の姿勢については意外にわかっていないものですが、こうすると冷静に見ることができます。

人間の背骨はS字状にカーブしています。自撮りした写真のチェック方法を少しご紹介しますと…

・正面から見た時に、左右の耳、肩、骨盤、膝の高さが水平かどうか。
・正面から見た時に、頭からつま先まで身体の中心が一直線になっているかどうか。
・横から見たとき、耳の穴、肩、大転子(足の外側の付け根)、外くるぶしが一直線かどうか。
・手の指先は太ももまでまっすぐ沿っているか。

といった点を確認するとよいそうです。

効果的なスマートフォンの持ち方とは?


正しい姿勢へと身体を変えていくには、日常生活が鍵になってきます。

その最たるものが「スマートフォン」。たとえば左手でスマホを持つ場合、左肘を右手の甲に置くようにすると、画面がちょうど顔の高さと同じくらいになってよいと本書では紹介しています。

なるほど。確かに電車の中などでスマホを覗く方々の姿を見てみると、みなさん、かなり下を向いていることがわかります。これではどうしても首が前に出てしまいますね。

姿勢で一番大切なのは、「頭を首の上にちゃんと載せること」なのだそう。スマートフォンを先の要領で持つと、背中の僧帽筋(背中まわりの筋肉)も使うことになり、腕の疲れが少なくなって、ニュートラルな姿勢を維持することができるといいます。これは古武術を応用した方法です。

デスクでは浅く腰かける


オフィスで有効な方法も取り上げられています。

たとえば、デスクワークの際の座り方。イスの手間、1/3くらのところに浅く腰かけ、膝は90度よりも少し手前に引きます。そしておしりと太ももの後ろ1/3くらいのところで体を支えて、足は床につけます。これを著者は「ちょこんと座り」と呼んでいます。

背もたれによりかからないことで、正しい姿勢が保てるそうです。

人間の頭は体重のおよそ1/10、スイカの大玉くらいの重さがあります。それを支えている首や肩は、頭が前に傾くほど負担が大きくなります。

ですから、頭を前に出さないようにして、目線を高く保つことが重要になってくるわけです。そのために、パソコンモニターの位置を高くしたりすることも効果が高いそうです。

お財布は後ろポケットに入れない


日常生活の習慣についても注意が必要です。

肩にかけるタイプのバッグを用いる際には、できる限り交互の肩にかけること。バッグを右肩にかけると、バッグが落ちないように自然と右肩が上がります。そのため、意識的に交互にかけるのがよいわけです。

もうひとつ姿勢によい持ち方は、肘を曲げて手で持つ方法。肘を伸ばして持つと、肩が下がりやすくなりますが、肘を曲げて持つと、僧帽筋や上腕二頭筋でも一緒に支えるようになり、持ちやすくなるそうです。

一つの持ち方だけを習慣にするのではなく、体への負担を考えて持ち方をいろいろと変えるのがよいようですね。

そのほか、寝具選び、自転車の乗り方、飛行機に乗る際のコツ、財布を後ろのポケットに入れない…といった一見すると小さなことでも、積み重なると体に大きく影響する日常の動作の改善方法が紹介されています。

すぐに試せる方法ばかりですので、姿勢が気になる方にオススメの一冊です。

(編集部:Y.C)