導入事例

株式会社フジテレビジョン様

4K/12G-SDI対応
スタジオ・サブコントロール
システム

4Kスタジオ・サブコントロールシステムが 導入された株式会社フジテレビジョン様V3サブ
4Kスタジオ・サブコントロールシステムが 導入された株式会社フジテレビジョン様V3サブ

12G-SDIのトータルシステムソリューションにより、 HD制作時と同等以上の運用性を4K映像制作で実現

  • 放送
  • 放送・業務用映像システム
 

導入年月:201810

このページのPDFをダウンロード

4Kスタジオ・サブコントロールシステムが 導入された株式会社フジテレビジョン様V3サブ

導入の背景

数々の人気番組を制作し、放送している株式会社フジテレビジョン様は、目前に迫る4K実用放送へ向けて、2018年10月にスタジオ・サブコントロールルーム(V3サブ)の更新を行いました。 4K化を目的とした今回の更新では、あらゆるインターフェイスを12G-SDIで統一。 さらに、4K/HDのサイマル放送やHDR映像制作にも対応しました。 核となるスイッチャーには、12G-SDI対応ライブスイッチャーAV-HS8300を採用。 ルーティングスイッチャーとペリフェラルも同じく12G-SDIに対応したAV-WM8400、AV-PF8000 Seriesを導入し、パナソニックのトータルシステムで構築されました。 求められたのは、安定性と高い操作性、そしてHD制作時と同等以上の運用性を4Kの生放送番組制作で実現することでした。 民放初のオール12G-SDIシステムで構成されたこのV3サブから、新しい時代の4K放送が始まります。
株式会社フジテレビジョン様本社
株式会社フジテレビジョン様本社

概要と特長

12G-SDI対応により、4K制作でもHDと同等の入出力、安定性を確保 スタジオ・サブコントロールシステムを4K化するにあたり、最も熟考されたのがインターフェイスの選択でした。 3G-SDI×4本や、VoIPによる伝送など様々な選択肢があった中で、選ばれたのは4K映像を同軸ケーブル1本で伝送可能な12G-SDIでした。 これにより、十分な入出力と、HD制作時と比較しても遜色のない運用性を確保。 さらに、SDIであれば万一のトラブル時でも異常系統の切り分けが簡単にできるため、スタジオ・サブの運用では不可欠となる万全のトラブルシューティング体制を整えることができました。

4K/HDサイマル運用を、スイッチ1つで簡単に切り替え V3サブは、12月から開始される「BSフジ」での4K放送に加え、地上波でのHD放送にも使用されます。そのため、番組に合わせて4KとHDを切り替える必要がありますが、スイッチャー、ルーター、モニター、カメラなどを全て切り替えるには本来相当な時間を要します。 今回は、それら全てをボタン1つの押下で切り替えられる“モード選択ボタン”を装備。 VE卓に設置したモード選択ボタンから、4K/HDの切り替えはもちろん、HDR/SDR、ITU-R BT.2020/BT.709、それからゲインをも一斉に制御することが可能です。 サブ内のシステムはもちろん、スタジオ内のカメラも含めた一括切り替えが可能なため、放送前の設定時間を大幅に短縮し、人為的なミスを防ぐことにも貢献しました。

HDR対応により、革新的な描写力を実現 今回のV3サブの重要なテーマの1つにHDR、ITU-R BT.2020対応がありました。 広いダイナミックレンジと広い色域により、以前のSDRでは表現できなかった水の流れる壁面や、ステンレスのポール、大理石調のテーブルなどもしっかりと描写することができ、スタジオの美術セットの選択肢が広がりました。

使い勝手の良い豊富なキーヤーで、表現力を向上 4ME+8DSKで導入されたAV-HS8300は、豊富なキーヤー数とその使いやすさも重要な選定ポイントでした。 MEごとに4キーヤーを備え、番組内でよく使用するリサイザー機能も全てのMEに装備。V3サブで行われる大規模な番組制作にも十分に対応した効果付けが可能となりました。 また、キーの移動や拡大縮小、CGで作られた複雑な額縁の合成も簡単に行うことができ、オペレーション時の負担を軽減しました。

12G-SDIを選択したことで配線が少なく スマートなラック室に
12G-SDIを選択したことで配線が少なく スマートなラック室に
4K/HD、HDR/SDR、ITU-R BT.2020/BT.709、ゲインを切り替えられるモード選択ボタン
4K/HD、HDR/SDR、ITU-R BT.2020/BT.709、ゲインを切り替えられるモード選択ボタン
オペレーターの使いやすさを考慮して色分けされた コントロールパネル
オペレーターの使いやすさを考慮して色分けされた コントロールパネル
コントロールパネルの素材名表示は大きな文字で 視認性を追求
コントロールパネルの素材名表示は大きな文字で 視認性を追求
マルチセレクトパネルから各種メモリーを簡単に呼び出し (写真はワイプパターンを表示した例)
マルチセレクトパネルから各種メモリーを簡単に呼び出し (写真はワイプパターンを表示した例)

お客様の声

同じ意識を持って、一緒にフジテレビ初の4Kサブを作り上げました。 フジテレビで初めてとなる4Kサブを構築するにあたり、2年ほど前から様々な検討を進めていました。 放送機器を扱うメーカーの皆さまへ我々の要望をお伝えしたのが2017年の2月くらい。 その後各社からの提案をいただき、約3か月という長い時間をかけてじっくり吟味した結果パナソニックさんにお願いすることとなりました。当社からの要望としては、まず12G-SDIに対応すること。 それから4K/HDが混在する運用でも簡単に切り替え可能なことや、HDR映像に対応していただくことなど様々ありました。 コンセプトは「複雑な設定・操作をなくし、誰でも簡単に使えるサブにすること」です。 4Kにしたことで難しい仕様になってしまってはサブとして使用しづらいので、4Kにしても従来通りの運用が可能なことは必須でした。 当時はまだ12G-SDIも一般的ではなく、難しい要望だったかと思いますが、パナソニックさんは自社製でのトータルシステムでそれらを網羅でき、4KのルーターとHDのルーターを同時に導入してもスムーズに連携させることができました。さらに、自社製で統一したからこそ実現した4K/HDやHDR/SDR等のモード選択ボタンは、ワンクリックでそれらを簡単に切り替えることができ、以前から機器設定時に感じていたストレスもなくなりました。

今回の更新により、瞬発力が求められる放送直結のサブにマッチした非常に使いやすいシステムとなりました。 1つひとつの番組を確実に、間違いなく視聴者の皆さまに届けなければならないという我々の使命を、パナソニックさんも共有して進めていただきました。 長年使い続けるシステムですから、これからも、我々と同じ思いで、ともに歩んでいっていただけたらと思っております。

株式会社フジテレビジョン 技術局制作 技術センター映像部 デスク担当部長 大森 克信 様
株式会社フジテレビジョン
技術局制作技術センター映像部
デスク担当部長
大森 克信 様

システム構成

主な納入機器

4K/12G-SDI対応 スタジオ・サブコントロールシステム
●12G-SDI対応ライブスイッチャー AV-HS8300
●12G-SDI対応ルーティングスイッチャー AV-WM8400
●ルーティングスイッチャー AV-WM7500
●12G-SDI対応ペリフェラル AV-PF8000 Series
●ペリフェラル AV-PF3000 Series
●操作卓一式
●モニター棚一式
このページのPDFをダウンロード