科研製薬株式会社様

営業支援 「レッツノート 12.0型 CF-XZ6」
MRの活動にぴったり寄り添うモバイルで 人が中心となる次世代の働き方を実現。

日本を代表する科学者を多数輩出してきた財団法人理化学研究所をルーツにもつ新薬メーカー、科研製薬株式会社様(以下、科研製薬様)は創業以来、患者様にとって真に価値ある薬の提供を目指して事業を推進し、世界の医療の発展に貢献し続けてこられました。しかし近年、薬価制度の改革や後発医薬品の普及などさまざまな環境の変化によって、医薬品メーカーは営業の効率化と経費の削減が大きな課題となっています。そのような厳しい状況の中、科研製薬様では事業環境を抜本的に改革するため、2018年に営業拠点の集約を実施。そしてこの大改革を成し遂げるためにMRが拠点に依存せずに働けるモバイルワークを推進し、営業活動支援ツールとしてCF-XZ6を導入されました。

写真:忙しい医師との面談は、立ち話になることも多い。そんな場面では、タブレット部分のみを取り外すことでスムーズに情報提供。
忙しい医師との面談は、立ち話になることも多い。そんな場面では、タブレット部分のみを取り外すことでスムーズに情報提供。
写真:長時間駆動を可能にするバッテリーを搭載し、しかも頑丈かつ軽量なCF-XZ6だから一日中忙しく活動するMRのパートナーとして認められた。
長時間駆動を可能にするバッテリーを搭載し、しかも頑丈かつ軽量なCF-XZ6だから一日中忙しく活動するMRのパートナーとして認められた。
写真:大幅な働き方改革により、さらに価値の高い製品提供に挑戦される科研製薬様(本社)
大幅な働き方改革により、さらに価値の高い製品提供に挑戦される科研製薬様(本社)。
写真:科研製薬株式会社 情報システム部 部長 関本幸男 様
科研製薬株式会社
情報システム部 部長
関本幸男 様
写真:情報システム部 企画管理グループ マネージャー 藤生好則 様
情報システム部
企画管理グループ マネージャー
藤生好則 様
写真:情報システム部 企画管理グループ 副主査 柴﨑伴之 様
情報システム部
企画管理グループ 副主査
柴﨑伴之 様

導入の背景

営業スタイルの変化に伴い、PCの常時持ち出しが必要に。
一日中MRの活動を支える端末に、どんな機能が必要かを検討。

営業拠点の統廃合を実施すると、一部のMRは自宅から営業所への移動に2~3時間かかるなど出社困難な状況が発生し、これまでの勤務形態を見直さざるを得ないことがわかっていました。そこで、科研製薬様では、事業拠点の統廃合と共に、MRの働き方を営業拠点に縛られないモバイルワーク型に切り替えることを計画。そして、この新体制への移行をスムーズに実現するために、各MRがどのようなモバイル端末を持つべきかという検討を綿密に行われてきました。科研製薬様のMRはこれまでもノートPCを日常的に活用されていましたが、その実態は医師に情報を提供する際にパンフレットと併用して利用する程度。医療情報提供活動のフォローツールという位置づけでした。しかし、新しいワークスタイルでは医師への情報提供活動だけでなく、会社への報告書作成も、勤怠管理もすべてこのノートPCによって行うことになります。ほぼ終日外出勤務となるMRが不自由なく業務を遂行するために、基幹端末となるPCは、まず長時間の駆動性能を保持しなければなりません。また、慌ただしく行動するMRが安心して使用できるよう、端末は可能な限り頑丈であるべきです。例えば、車での移動中に助手席に置いたノートPCが転がり落ち、衝撃で起動しなくなれば情報提供活動は継続できなくなります。さらに、常に携行する端末だからこそ、本体の軽さも重要なポイントでした。そこで、科研製薬様の情報システム部ではバッテリー交換をしなくても長時間駆動が可能で、頑丈性が高く、なおかつ軽量でもあるレッツノートの導入を検討されていました。

しかし、利用者であるMR側からは、医師への情報提供活動をスムーズに行うため、タブレットを導入してほしいという要望が寄せられていました。情報システム部の藤生様はそのときの状況をこう語ります。「当時使用していたノートPCは、電源を入れてから起動するまで2分以上かかることもあり、短時間での面会も多いMRの活動の大きな「足枷」となっていました。それに対し、タブレットは迅速に起動でき、医療情報の提供が行いやすいため、MRからはタブレット導入の要望が強かったのです。とはいえ勤怠管理などは社内の既存システムを使用するため、OSはWindowsでなければならないという制約があり、ノートPCとタブレットを二台持ちするとなれば、社内の端末管理が煩雑になり、MR自身にも負担がかかるためこれは避けたいと考えていました」。そこで、ご検討を重ねた結果、デタッチャブル型の2 in 1スタイルPCに着目。ノートPCの汎用性とタブレットの使いやすさをどちらも備えたレッツノートCF-XZ6の導入を決定されたのです。


導入のポイント

  • ポイント1:約18.5時間連続で使える長時間駆動バッテリー
  • ポイント2:情報提供活動の効果を高める2 in 1スタイル
  • ポイント3:気兼ねなく持ち歩ける頑丈性と軽さ

導入のメリット

起動時間の短縮により、多忙なドクターとの面談を円滑に。
これまで頻発していた故障トラブルなども改善。

①直行直帰型の新しいワークスタイルをレッツノートで実現

CF-XZ6の導入によって科研製薬様では直行直帰型のワークスタイルが大きく推進されました。MRは毎朝事業所に寄らずに、レッツノートをカバンに入れて、アポイントのある病院に直行。MRの仕事においては、「2時間待ちの3分面会」と言われるほど、医師との面談時間が短いことも当たり前ですが、OSがWindows10になり、ストレージがSSDになった新しい端末は瞬時に起動することができ、多忙な先生方を待たせることなく情報提供活動を行うことが可能になりました。また、SIMモデルのため、従来のようにデータ通信カードを取り付けて起動させ、ネットワークに接続するという余計な待ち時間もありません。さらに、モニター部を取り外してタブレットとして使用すれば、立ち話の情報提供であっても、もたつかずスムーズに必要な情報を伝えられるようになりました。そのうえ医師の面談を待つ空き時間には社内ネットワークに接続し、社内への報告書を作成するなど、時間資源を効率的に活用できるようにもなったのです。
また、情報システム部の柴崎様は、導入したレッツノートがSIMモデルであることは、メリットがあると語られました。「以前のノートPCはデータカードを接続して使うタイプだったため、コネクター部を車のハンドルなどにぶつけ、損傷することがときどきありましたが、導入したレッツノートはSIM内蔵のため、そのような接続部の損傷の心配をしなくて済みますね。導入時に懸念していたタブレット接続部も、1年以上使用している中で、とくに問題はなく快適に使用できています」。 さらに、レッツノートの導入を機にセキュリティ面も大幅に強化されました。新しい働き方に移行すると、MRは四六時中社外でノートPCを持って行動するため、端末紛失や情報漏えいのリスクが高まり、これに対して対策を行っておくことも重要な検討課題の一つだったのです。科研製薬様ではSIM内蔵モデル利用とあわせ、PCの電源がOFFの状態でもバッテリーさえ残っていれば移動通信網を使用して遠隔地からデータを完全消去できるセキュリティサービスソリューション「TRUST DELETE Biz」を採用され、万一のトラブルへの対策にも十分な配慮をされています。

 

 

写真:MRは車での移動が多い。助手席に置いたPCが転がり落ちることもあるため、 CF-XZ6のような頑丈さを備えた端末が必要とされた。
MRは車での移動が多い。助手席に置いたPCが転がり落ちることもあるため、 CF-XZ6のような頑丈さを備えた端末が必要とされた。
写真:科研製薬様ではTRUST DELETE Bizを導入されることでセキュリティを強化。
科研製薬様ではTRUST DELETE Bizを導入されることでセキュリティを強化。
写真:MRが扱う情報は重要な機密書類のため、万一の情報漏えいには万全の備えが必要。
MRが扱う情報は重要な機密書類のため、万一の情報漏えいには万全の備えが必要。

②業界でトレンドになっているWEBセミナー開催も

CF-XZ6の導入によって、新たな情報提供活動の可能性が広がるという思わぬメリットもありました。いま業界では、新薬の情報や新たな治療方針を伝える手段としてWEBセミナーが頻繁に実施されておりますが、WEBセミナー閲覧用の端末として、HDMI端子やVGA端子などのインターフェイスが充実したCF-XZ6が適していました。そこで、MR全体に情報端末として普及したこの機会に新たな形のWEBセミナーの実施を計画しました。
全MRがそれぞれの担当施設へ赴き、メイン会場で行われる演者講演のライブ映像を施設の会議室などに設置したCF-XZ6で受信し、プロジェクターで投影して医療関係者に視聴してもらうというスタイルです。医師・コメディカルの方々を合わせ、のべ約3,000人近くが一斉に視聴するWEBセミナーがこうして実現したのです。配信中にはリアルタイムに視聴者の質問を受けられ、またWEBセミナーのアンケートにもご回答いただけるため、視聴者および主催者の双方にとって非常に価値の高いイベントとなりました。旧来このようなセミナーを実施しようと思えば、大人数を収容できる会場を手配する費用や集客する手間などが必要でしたが、レッツノートを使用したWEBセミナーはコストや時間、労力を最小限にしながらも、貴重なコミュニケーションを実現することができました。

写真:講演者の貴重な知識を、インターネットのライブ配信で多くの関係者に提供できる WEBセミナーもレッツノートの導入で機器が充実したことをきっかけに実現。
講演者の貴重な知識を、インターネットのライブ配信で多くの関係者に提供できる WEBセミナーもレッツノートの導入で機器が充実したことをきっかけに実現。

  • メリット1:短時間で密度の濃い医師との面談が実現
  • メリット2:TRUST DELETE Bizによる遠隔データ消去機能でセキュリティ面を強化
  • メリット3: Webセミナーの効率的な運営も実現

これからの展望

これからもますます変化していく業界の中で先駆的な企業として活躍するため、さらなる活用を。

変化の激しい製薬業界で競争力を高めていくために、科研製薬様は今後も働き方の改革に積極的に取り組むことを考えておられます。その一つとして検討されているのが、直行直帰型のワークスタイルで顔を合わせる機会が少なくなった社員同士のコミュニケーションの補完です。それぞれの端末でクラウド型のWEB会議サービスを利用して、社内会議を対面で行えるようにしようとされています。よりよい通信の仕方などについて、まだ試行錯誤されている最中ですが、対面で話す場を持つことができれば各自の現場の情報を温度感を維持しながらつなぐことができ、一人ひとりの知識やモチベーションを高められるとお考えです。
科研製薬様では今後もCF-XZ6をフル活用することで、環境の変化が激しい製薬業界で、人が中心のよりよい働き方を今後も模索していきたいとお話しくださいました。

※本製品の耐衝撃・耐圧迫性能は、無破損・無故障を保証するものではありません。予めご了承ください。


導入機種

製品写真:レッツノート タブレットモバイルPC CF-XZ6

レッツノート タブレットモバイルPC CF-XZ6