朝日放送株式会社様

情報カメラシステム 4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE70W
遠方の小さな波も捉える、高いズーム性能と優れた画質。そして誰にでも操作しやすいシステムとコントロール性能で、緊急時に備えた安心の報道体制を構築。

朝日放送株式会社様は、従来からSD画質の情報カメラを新宮支局の屋上に設置し運用していました。和歌山県新宮支局は南海トラフの近郊にあるため、地震などの緊急時は津波の様子をいち早く、正確に視聴者へ届ける必要があります。そこで、より視聴者に伝わりやすい映像を撮影するべく、2016年9月、高画質なリモートカメラAW-UE70Wを導入されました。

AW-UE70Wはズーム性能が高く、遠方で波立つ様子をとらえ、その危険度をしっかりと伝えることが可能です。また、大阪の本社にリモートカメラコントローラーAW-RP120GとAW-RP50を導入し、カメラを遠隔で制御。シンプルなパネルレイアウトで誰でも簡単に操作できるコントロール性能により、突然の撮影が求められる緊急時に備えた安心の報道体制を構築されました。

写真:Nサブに設置されたAW-RP120G
Nサブに設置されたAW-RP120G。

写真:放送ハウジングに格納し、新宮支局屋上に設置された4KインテグレーテッドカメラAW-UE70W
放送ハウジングに格納し、新宮支局屋上に設置された4KインテグレーテッドカメラAW-UE70W。
写真:リモートカメラコントローラーAW-RP50を使用して回線センターからもカメラ制御
リモートカメラコントローラーAW-RP50を使用して回線センターからもカメラ制御。
写真:NVセンターのAW-RP50からも制御が可能
NVセンターのAW-RP50からも制御が可能。
写真:NVセンターのラックに収納されたAW-RP50
NVセンターのラックに収納されたAW-RP50。

お客様の声

誰でも簡単にカメラ制御が行えるため、今後のカメラ台数の増設も検討しています。

今回の導入にあたっては、高画質を第一条件に、導入に掛かる手間やコストの面も考慮し、数社と比較検討しながら選定しました。実際に運用を開始してみると、画質の良さやズーム性能の高さをあらためて感じ、制作側からも「これだけ高品質なネットワークカメラが低コストで導入できるのはとても良い」という声が上がっています。AW-UE70Wは4Kモデルのカメラですが、現在はHD画質で運用しています。映像信号は、HD-SDIで出力しIPエンコーダーを通してからフレッツ光のVPN網経由で本社へ伝送。カメラ制御には、情報カメラ用の既設のネットワークスイッチを利用しています。

番組内において、LIVEで制御が必要なNサブには多機能で操作しやすいリモートカメラコントローラー AW-RP120Gを導入しました。また、天カメの映像を常時収録しているNVセンターと、信号監視をしている回線センターのそれぞれにも、コンパクトなカメラコントローラーAW-RP50を導入しました。システムがシンプルで簡単に構築できる点や、カメラコントローラーが扱いやすく誰にでも操作できる点は、今後のカメラ台数の増設を検討する大きな要素となりました。パソコンからでも制御ができ、複数のカメラを同時監視もできるので、今後社内でネットワークカメラが増えたときの運用の拡張性もあると思います。また、ネットワークさえ組んでしまえばすぐに設置できるため、どこで何が起こるか予測できない自然災害時に、可搬型情報カメラとして臨時設置できるのではないか、と考えています。

今回当局としては初めての放送用リモートカメラになりましたが、実際に運用してみて今後の情報カメラに対する選択肢が増えた、と考えています。

写真:朝日放送株式会社 技術局 制作技術センター 回線・報道技術グループ 村中 貴彦 様
朝日放送株式会社 技術局 制作技術センター 回線・報道技術グループ 村中 貴彦 様

システム構成

システム構成図

主な納入機器

  • 4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE70W ×1台
  • リモートカメラコントローラー AW-RP120G ×1台
  • リモートカメラコントローラー AW-RP50 ×2台

お客様プロフィール

朝日放送株式会社 様


1951年に設立され、創立65周年を迎えた朝日放送株式会社様は、近畿地方全域を放送地域とし、「ABC」の呼称で多くの人々に親しまれている基幹局です。「家族をつなぐエンターテイナー」を信念に、数々の独創的なコンテンツを創造し、人々に笑いと感動を届けています。また、連日長時間の生放送を行っているニュース番組や情報番組では、迅速かつ正確な情報を発信し、視聴者のライフスタイルに深く根付いた番組制作を行っています。

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