関東パック株式会社様

フードディフェンス対応ネットワークカメラシステム
充填作業時の食品事故を防ぐために、新工場にフードディフェンス対応ネットワークカメラシステムを導入。

関東パック株式会社様は、チョコレートやキャンディ、クッキーなどスナック菓子類やカップ食品の、充填・小分け・包装業務を行い、さらに保管業務や製品配送代行業務までのトータルサービスを提供されています。

この度、群馬県沼田市の新工場開設に際して、食品の充填作業時の事故を防ぐためにフードディフェンスの観点からネットワークカメラシステムを導入されました。

写真:関東パック株式会社様 沼田工場
関東パック株式会社様 沼田工場

システムの概要・特長

今回導入されたネットワークカメラシステムは、全84台のネットワークカメラを工場の内外に設置し、充填作業ラインから原料や包材等、完成品の保管場所、出入口、工場外部に至るエリアに対して、極力死角を減らすために、9メガピクセル全方位ネットワークカメラ WV-SFN480や複数のネットワークカメラを用いて、全体俯瞰、および作業ラインや導線のモニタリング、機器の動作監視をおこなっています。

写真:明るく清潔な沼田工場の充填作業ライン
明るく清潔な沼田工場の充填作業ライン。
写真:全方位ネットワークカメラを始め、複数のネットワークカメラで作業をモニタリング
全方位ネットワークカメラを始め、複数のネットワークカメラで作業をモニタリング。
写真:鮮明な画像で広いエリアをとらえることが可能な9メガピクセル全方位ネットワークカメラ
鮮明な画像で広いエリアをとらえることが可能な9メガピクセル全方位ネットワークカメラ。
写真:9メガピクセル全方位ネットワークカメラ WV-SFN480
9メガピクセル全方位ネットワークカメラ WV-SFN480
写真:ドーム型ネットワークカメラ WV-SFN310AJ
ドーム型ネットワークカメラ WV-SFN310AJ
写真:工場内に入場する際の手洗い、消毒をおこなう前室
工場内に入場する際の手洗い、消毒をおこなう前室。

また特にフードディフェンスの観点から、原料投入口や、充填小分け作業場所、手洗いや毛髪混入防止のための作業着へのローラー掛けを行う工場前室のモニタリングも徹底しています。

写真:食品の自動充填・包装を行う機器には動作監視用のネットワークカメラを設置
食品の自動充填・包装を行う機器には動作監視用のネットワークカメラを設置。
写真: ネットワークカメラ
ネットワークカメラ
写真:完成品の保管場所通路はドーム型ネットワークカメラ WV-SFN310AJでモニタリング
完成品の保管場所通路はドーム型ネットワークカメラ WV-SFN310AJでモニタリング。

モニタリング映像は全268TB(テラバイト)のネットワークディスクレコーダー WJ-ND400Kに記録し、主たる商品の賞味期限を保証するために180日分(工場外90日分)の内容を保存しています。

それらの全映像記録は、事務所内に設けられたPC上で簡単な操作によって閲覧することが可能で、ディスプレイ内のフロアマップ上に配置されたネットワークカメラを選択し、記録日時を指定すると見たい映像を再生することができます。
9メガピクセル全方位ネットワークカメラによる映像は、離れた場所の状況もより鮮明な画像でモニターすることができ、カメラの設置台数を増やすことなくより広範囲なエリアをカバーできてています。また、近い距離の場所はより詳しい様子や変化を分析することが可能なため、万一事故が起こった場合でも、記録動画による確認ができるようになり、お客様への早い対応が可能です。
さらに、ネットワーク接続されている埼玉県熊谷市にある本社工場からも遠隔モニタリングが可能となっているので、今まで以上に密な情報共有が可能となりました。

今回導入されたネットワークカメラシステムは工場内の見える化を高めることができるため、フードディフェンスの目的だけでなく、工場内の作業状況を分析することも可能となり、今後は生産性の向上へ貢献することも期待されています。

写真:事務所に設置されたネットワークディスクレコーダー。全268TB(テラバイト)の大容量で180日分(工場外90日分)の全モニタリング映像を記録している
事務所に設置されたネットワークディスクレコーダー。全268TB(テラバイト)の大容量で180日分(工場外90日分)の全モニタリング映像を記録している。
写真:全映像記録はPC上で簡単な操作によって閲覧可能
全映像記録はPC上で簡単な操作によって閲覧可能。
写真:目的のエリアを複数同時にモニタリング可能
目的のエリアを複数同時にモニタリング可能。
写真:ディスプレイ内のフロアマップ上でモニターしたい映像を選択
ディスプレイ内のフロアマップ上でモニターしたい映像を選択。
写真:本社工場とのテレビ会議用に今回導入したHDコミュニケーションシステム
本社工場とのテレビ会議用に今回導入したHDコミュニケーションシステム。
写真:二つの工場を常にHDコミュニケーションシステムでつなぐことで、距離を超えた緊密な情報共有を可能にしている
二つの工場を常にHDコミュニケーションシステムでつなぐことで、距離を超えた緊密な情報共有を可能にしている。

お客様の声

関東パック株式会社
品質管理部 次長 福井 慎一郎 様

フードディフェンスの観点から言えば、ライン全域にカメラが付いているのが理想ですが、コストの面からも難しいのが現状です。しかし今回導入した9メガピクセルの360度全方位ネットワークカメラは素晴らしい効力を発揮してくれます。弊社では、決まった商品の充填作業を5年、10年と続けることはなく、扱う商品の変化に応じてラインの構成が変わる可能性があります。そこでラインの変化に応じてモニタリングしたいエリアを自由に切り出していける全方位カメラは最適な機器でした。カメラ映像のレイアウトが固定されないという点が弊社の生産設備に向いております。
ネットワークカメラの使い方としては、もちろんフードディフェンスの部分もあるのですが、生産現場でのトラブルがあった際に再度見返すということに関しても使っています。また、ネットワークを介してのモニタリングですが、ライン全体が他工場でも本社で他工場の映像を見ることで、より作業を効率的にやるためにはどうすればいいかということを、様々な人の目で見ることができるという利点があると思います。
見ている目が増えたことによって、作業者も管理者も問題を意識するような形になるので、間違いが起きにくくなったこともあります。今後は、モニタリングした映像の分析を通じて作業の改善点を見つけ、作業の標準化を行い、効率化や利益にも繋げていきたいと思っています。


関東パック株式会社
総務課 課長 斎藤 学 様

今回同時に導入したHDコミュニケーションシステムに関しては、我々はかしこまった会議という使い方ではなく、常に沼田工場と本社の間を接続しています。常時接続していることで、事務室が開いている時間は、「オーイ」と呼べば誰かが答えてすぐに話ができる。事務室の向こうにもう一つの事務所があるような、部屋が大きくなったイメージですね。それにより製造部、品質管理部に関わらず全ての部署が使っています。なにかを問えば、答えが来るのが早いですからね。その瞬間に来るわけですから、そのスピード感は何事にも代えられないですね。

写真:関東パック株式会社 品質管理部 次長 福井 慎一郎 様
関東パック株式会社
品質管理部 次長 福井 慎一郎 様
写真:関東パック株式会社 総務課 課長 斎藤 学 様
関東パック株式会社
総務課 課長 斎藤 学 様

主な納入機器 ソリューション

  • 9メガピクセル全方位ネットワークカメラ WV-SFN480×10台
  • 全方位ネットワークカメラ WV-SF438×1台
  • ドーム型ネットワークカメラ WV-SFN310AJ×22台
  • 屋外ハウジング一体型ネットワークカメラ WV-SPW310×9台
  • ネットワークディスクレコーダー WJ-ND400K×2台
  • ネットワークディスクレコーダー WJ-NV300/R×1台
  • ネットワークディスクレコーダー増設ユニット WJ-HDE400×6台
  • ネットワークディスクレコーダーハードディスクユニット WJ-HDU41S (4TB)×67台
  • ネットワークカメラ統合管理コントロール WV-ASM200/WV-ASE201W