綜合警備保障株式会社(ALSOK)様

頑丈ハンドヘルド [TOUGHPAD]
厳しい現場環境に耐える堅牢性とスタミナで、情報を「武器」として備える次世代警備の相棒へ。

大手警備会社として、今年で創立50周年を迎える綜合警備保障株式会社(以降ALSOK)様。その大きな節目に、弊社のTOUGHPAD5型頑丈タブレットFZ-X1を導入していただきました。現在は主に、ガードマンが効率的かつスピーディに現場に到着できるようサポートする「隊員指令システム」で使用されています。現場へガードマンが到着するまでの「即応時間」が安全を守る上で重要なポイントとなるなか、スムーズな誘導でガードマンをサポートするTOUGHPADは、ICT技術を駆使した最先端警備システムの一翼を担うツールとして、さまざまな場面での活躍が期待されています。

写真:ハンドストラップに手を通して使えば、落下のリスクが低下
ハンドストラップに手を通して使えば、落下のリスクが低下。

ご導入の背景

厳しい現場環境に耐え得る堅牢性はもちろん、多様化する世の中のニーズに応えられる最先端の情報通信ツールを求めて。

お客さまのご自宅やビルでの警報発令からガードマンの現場到着までの時間を短縮することは、警備会社にとって重要課題のひとつです。私たちALSOKではかねてより法定基準の「25分以内」を下回る目標値を社内基準とし、携帯電話を利用した「隊員指令システム」により即応体制の強化に努めてきました。カーナビと携帯電話のGPS機能を連動させるなど情報通信技術を活用したこのシステムは非常に画期的かつ有効でありましたが、近年のお客さまニーズの多様化を受け、より正確でより大量の情報を送受信できる高度な情報通信ツールの必要性が生じていました。
とくに近年は、2020年に向けた警備体制の確立が急務となっています。人であふれ返る雑踏のなかでも確実に安全を守ることはもちろん、外国人観光客への多言語対応など、ガードマン一人ひとりに高度で多様なスキルが求められるようになっており、ガードマンをサポートする「情報」はもはや「新しい武器」と私たちは考えます。ALSOKではガードマンの「情報武装」の一環として、早期からスマートフォン導入を検討していましたが、条件を満たす機種がありませんでした。導入にあたって重視したのは主に3点。第一に、厳しい現場環境に耐え得る堅牢性があること。第二に、長時間稼働が可能であること。第三に、警備業務中の使用に適したデザインであること。これらすべてを満たし、さらに手袋をしたままでも操作ができるという高い性能を持つTOUGHPAD FZ-X1は、私たちにとってまさに待望の商品であり、高効率・高品質な次世代警備の実現に向けた「装備」のひとつとして導入を決定しました。

写真:ALSOK様の「隊員指令システム」
ALSOK様の「隊員指令システム」。

導入のポイント

ポイント1 さまざまな現場で使える防塵・防水・耐衝撃構造

ポイント2 1日の業務をしっかりこなす長時間稼働

ポイント3 手袋のまま入力OK! 高性能タッチパネル


導入のメリット

カーナビとの迅速な連動や長寿命バッテリーなどの特性を活かし、タイムロスをなくして業務効率化を実現

1分、1秒でも速やかな対応が求められるガードマンたちにとって、いかに指令を受けてから現場に到着するまでのタイムロスをなくすかが重要です。その点でTOUGHPADは、現場における業務効率化と時間短縮に大きく貢献しています。 たとえば、巡回車両に搭載されているカーナビとTOUGHPADをBluetoothで接続することで、情報の連動性が大幅に向上。車に乗り込み、携帯端末からお客さまの住所などの情報をナビに送信する際、それまで使用していたフィーチャーフォンでは1分程度かかっていたのが、TOUGHPADではほんの数秒で同期できるようになりました。これにより、よりスムーズに出動できるようになったのです。
14時間の連続使用に耐えうる長時間稼働も、業務上のムダの削減につながっています。多くのガードマンは一日中現場を駆け回っているため、一般的な携帯端末ではバッテリーが途中で切れてしまうことが多々ありました。予備の電池パックを事務所で充電しておき、出動中にバッテリーを取りに事務所に戻らなければならないことも少なくありませんでした。TOUGHPADを使いはじめてから、このようなことは一切起きなくなりました。またバッテリー交換ひとつをとっても、かなり手間が省けます。一度電源が落ちてしまうと再度起動させるのに時間がかかってしまうのですが、TOUGHPADは電源を入れたままバッテリーパックの交換ができるので助かっています。些末なことに見えますが、“時間が命”の仕事に取り組む上では、こうした一つひとつの効率化が成果に直結します。
さらに、ディスプレイの大きさも重要なポイント。画面の小さい携帯端末では一画面に表示される情報量が少なく、該当する情報に辿りつくまでに時間がかかっていました。たとえば契約者から過去の警報履歴に関する問い合わせを受けた場合、フィーチャーフォンでは1ページに10件しか表示されませんでしたが、TOUGHPADでは一気に50件も閲覧することができます。ページを移動する数秒の時間を節約することで単に効率的に業務を遂行できるだけでなく、ストレスから解放されてつねに質の高いサービスをお客さまにご提供できることにつながっていると考えています。このように、TOUGHPADならではのさまざまな機能や特長によって、ガードマン一人ひとりの業務効率の向上が実現されてきました。

 

過酷な使用環境でも、しっかり働き続ける。頼りになる“相棒”としてマルチに活躍!

こうした数々のメリットを根底で支えているのが、TOUGHPADの頑丈さであることは言うまでもありません。フィーチャーフォンを使用していたころは液晶画面が割れたり、充電コネクタが破損するなどの故障が頻繁に発生していました。壊れては修理して…ということを繰り返していたのですが、TOUGHPADに切り替えてからは大きな故障もなく順調に稼働しています。また、どのような環境でも快適に使えるので便利です。雨の日に使用しても壊れることはありませんし、逆に太陽の下でも画面がはっきりと見えます。また5型ならではの活用メリットとして、通話機能を使用できることが挙げられます。主に隊員指令システムの利用タイミングが被った際の確認や、緊急の事案が発生した際の社員間の連絡手段として使っています。
さらに、業務効率化だけでなくコスト削減にもつながっていくことを見込んでいます。隊員指令システムを導入したことでネットワーク上でのコミュニケーションが主流となり、通話する頻度が減少。これにより、通信コストを大幅に抑えられる予測が立っています。
「1秒でも早くお客さまのサポートに駆けつけるために」。警備会社としてより一層質の高いサービスをお届けするために、TOUGHPADはまさに心強い“相棒”と言えます。

 

導入メリット1 時間短縮による対応スピードの向上

導入メリット2 業務の効率化による高品質なサービスの安定供給

導入メリット3 コミュニケーションの円滑化による連携力の強化

写真:お客様の情報はBluetoothで瞬時にカーナビに送信可能
お客様の情報はBluetoothで瞬時にカーナビに送信可能。

TOUGHPADを活用したこれからの展望

ALSOK独自の“次世代セキュリティ”を実現するツールとしての活用を検討

現在は一部地域から順に試験的に導入していますが、最終的には全国で数千台を導入する予定です。現場ガードマンのサポートを強化する目的はもちろん、フランチャイズ展開する日本各地の支社でのサービスを高い水準で均質化するという目的においても、TOUGHPADの働きには非常に期待を寄せており、ALSOKでの重要戦略のひとつと位置づけています。導入から3ヵ月と経たない内に、社内の未導入部署から「導入したい!」という声が多数あがっていることからも、TOUGHPADへの注目度が高いことがわかります。
全社を挙げた今後の活用の展開としては、ICT技術を駆使することで、大規模イベントでの警備や都市空間での警備における高品質なサービスとコストの最適化を実現する「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント® 」の提供に向けた取り組みがあります。TOUGHPADをガードマンの腕や胸ポケットに装着しウェアラブルカメラのように使用したり、ALSOKが開発した警備ロボットのカメラで映した映像をTOUGHPADの画面で確認するといった「移動できる監視カメラ」としての使用を実現できないかと検討を進めているところです。
また日常業務においても、さまざまな展開を検討しています。ガードマンからの要望が多いのは、お客さまのご自宅やビルなど現場の図面を端末で閲覧できるようにすること。現在は1件1件、資料のコピーを取って出動し、終了すれば厳重に破棄するという手段を取っていますが、スマートフォンで閲覧できれば業務効率の改善につながるかもしれません。

 

セキュリティ事業だけでなく、異業種での活用も。さらなる活躍の場の広がりが期待される

決済サービス用端末としての使用や、モバイルプリンターとつないで警備報告書を印刷してお渡しすることなどは、お客さまサービスの向上のためにぜひ実現したいことです。さらに、ガードマンの行動管理にも使えれば、ガードマン自身を守ることにもつながるでしょう。現在は勤務記録を全て手書きで作成していますが、これがスマートフォンのGPS機能などを活用して自動でデータ化できれば、ガードマンの手間が減り、ワークライフバランスの改善につながるかもしれませんし、お客さまのクレームから身を守ることにもつながるはずです。
またグループ内の異業種、例えばビル管理や介護事業での応用も検討されている…というように、方々で活用案が上がっています。導入前と比べて興味深いのは、現場から上がってくる業務改善案が増え、また発想の内容が変わったことですね。TOUGHPADというツールを手にしたことで、「この機能を使って、こういうことができないだろうか?」と、考え方の面でも業務に変化をもたらしています。

写真:交通状況が見えにくい市街地へ急行するときは、自動二輪車・三輪車を使用することも。TOUGHPADを取りつけて、ナビとして活用
交通状況が見えにくい市街地へ急行するときは、自動二輪車・三輪車を使用することも。TOUGHPADを取りつけて、ナビとして活用。

主な納入機器 ソリューション

  • TOUGHPAD 5型 FZ-X1